2022年も終わりに近づいてきた。
正月休みは老若男女問わず多くの人が楽しみにしているだろうが、高校野球ファンの中には年明けにある「春の選抜高校野球大会出場校の発表」を一層楽しみにしている人も多いのではないだろうか。
2022年に開催された第94回春の選抜高校野球は大方の予想通り「大阪桐蔭高校」の優勝で幕を閉じた。
しかしその裏側で大方の予想を大きく裏切る「出場校の決め方」も本大会を賑わせた1つの要素と言えるだろう。
本記事では2023年の選抜高校野球出場校発表を目前に、2022年に物議を醸した出場校の決め方と2023年の発表についてまとめていく。
選抜高校野球出場校の決め方は以前からおかしいと物議!2023年はどうなる?

2022年の選抜高校野球は近年で大きく注目された大会に1つになったのではないだろうか。
もちろん高校球児達の熱いドラマが注目の的ではあるが、本大会は高校球児以外の事にも注目が集まった大会だったと言える。
出場校選考委員会による「出場校の決め方」である。
各都道府県の地区予選を勝ち抜いた1校が出場する夏の高校野球選手権大会と違って、春の選抜高校野球大会は、全国10地区から出場する32校を選考委員会が決定する。
2022年の選抜高校野球はその出場校の決め方がおかしいと大きな話題になった。
選抜高校野球出場校の決め方、2022年は何がおかしかったの?
選抜高校野球大会の出場校は「選抜高校野球大会出場校選考委員会」によって選ばれる。
出場校32校の選抜には、大きく3つの枠がある。
- 秋季大会や明治神宮大会の結果を参考に選ばれる一般枠【28校】
- いくつかの基準の元、「文武両道」や「困難克服」など純粋な野球の強さだけではない要素も加味して選ばれる21世紀枠【3校】
- 明治神宮大会で優勝したチームが所属する地区に与えられる増枠の明治神宮枠【1校】
計32校が全国10地区にそれぞれ出場枠として割り当てられ、地区毎の代表が選抜されるという流れだ。
2022年は東海地区の一般枠において非常に物議を醸す選出があった
選抜出場に大きな影響を与える秋季の東海地区大会では、日大三島高校(静岡)が優勝、聖隷クリストファー高校(静岡)が準優勝という結果だった。
東海地区の一般枠は2校ある為、秋季大会の優勝校と準優勝校が順当に選出されるのが通年の傾向であり、日大三島と聖隷クリストファーが選抜当確という見方が強かった。
しかし最終的に選ばれたのは優勝した日大三島と準決勝で日大三島に敗れベスト4だった大垣日大(岐阜)だったのだ。
準優勝した聖隷クリストファーが選考に漏れたのである。
2枠の中に秋季大会の優勝校と準優勝校が選ばれないのは実に44年ぶりの出来事であり、驚くべき選出だったと言わざるを得ない。
さらに選考委員会は大垣日大を選んだ理由として「聖隷クリストファーより個人の力量に勝る」とコメントした。
団体競技である野球において「個人の力量」を理由にしたことで火に油を注いでしまったのだ。
これには現役プロ野球選手や静岡県知事まで異議を唱えており、「出場校の選び方がおかしい」と大きな話題となった。
選考において全員が納得するのは難しく、サプライズ選考と言われるのも付き物かもしれない。
しかし2022年の選抜高校野球の出場校におけるサプライズは、大人の事情が見え隠れしたあまりにもネガティブなものだった。
2023年の決め方はどうなる?
2023年の選抜高校野球は95回目の記念大会という事で、例年より4校多く出場する大会となり、東北・関東・東海・四国に各1枠ずつプラスされる。
去年が記念大会で東海にあと1枠あれば・・・と思わざるを得ないのが正直なところだが、過去を憂いても仕方ないので未来である2023年の選考についてまとめていこう。
選考方法の大きな変更は今のところなし
2023年も出場校が増える以外、選考方法の大きな変更は今のところ発表されていない。
そのため、一般枠は例年通り秋季大会と明治神宮大会の結果に基づいて選ばれるとみて間違いない。
21世紀枠はすでに9校まで絞られており、ここから3校に絞られる。
2022年、様々な方面から異議を唱えられたのを踏まえ、選考委員会が本当に球児の努力が選考に結びつく事を改めて示してほしいと願っている。
選抜高校野球2023年の出場校はいつ発表になる?

ここまで記事を読んで頂いた方は、2023年の出場校発表はいつ?というのがもう気になっているのではないだろうか。
では、例年の出場校発表時期と2023年の発表日について紹介しよう。
2022年の発表はいつだった?
2022年の発表は1月28日(金)。
通年、1月4週目の金曜に発表されることが多い。
2023年は〇〇
2023年は1月27日(金)15時から随時発表され、「センバツLive」でネット配信される予定だ。
選抜高校野球2023年の出場校、こうやって決めてほしい!ファンの希望は?
@nhk_koushien 高校野球ファンが納得する 選抜の選び方をはっきりして欲しい。 今回の選抜の最高責任者が表に出てくる必要があるのでは?
— 深澤剛 (@tsuyoshi1955) March 21, 2022
実力勝負の夏の高校野球選手権とは違って、招待試合という要素が強い春の選抜高校野球。
実力では中々甲子園に出場できない球児の為にある方法なのだろうが、その選考基準はファンにとって納得のいくものではないようだ。
次にファンが望んでいる選び方についてまとめてみよう。
選抜ではなく、実力勝負がファンの希望?
選考方法うんぬんというより、そもそも選考はいらないというファンもいる。
基準が不明確な上、それがかえって高校生に良くないのではないかという見方も多いのだ。
毎年高校野球を観ている筆者も、大会における21世紀枠出場校の扱われ方はいい気がしない事が多々ある。
「21世紀枠は一般枠に実力で勝てない」と思っているのが実況や解説から伝わってくるのだ。
もちろん高校球児にとって甲子園という舞台でプレーするのは憧れであり目標だろう。
しかし出場を巡って高校球児の心に傷を負わせるような事に繋がるのであれば、実力勝負にした方が全員納得なのではないだろうか。
そう考えているファンが多くいるのは間違いないだろう。
市立太田は選ばれませんでしたね。
— 🍩まんそん🍩 (@negitotoufu) December 10, 2022
推薦なんてされて、もしかしたら甲子園かも、って期待させるだけさせておいて、高校生の気持ちを 思う存分 もてあそんだあと、落とす。#選抜高校野球
選抜高校野球も21世紀枠含めて選び方や線引きがわかりにくいから撤廃して実力勝負にした方がわかりやすい。ただ選挙の1票の差ではないが高校数の差もあるので出場出来る高校は100回大会を参考に増やしてもいいのでは。 #高校野球
— かんろ (@kanlo_mania) August 29, 2021
21世紀枠の高校に負けた監督が,末代までの恥,と言ったとか.そもそも選抜高校野球とか21世紀枠って必要なのか? 選び方もよくわからんし.#fujitv
— Sports CIVIc (えすしび) (@scivi16) March 22, 2010
選抜高校野球出場校の決め方2023はおかしいと話題?発表はいつ?まとめ
本記事では、2023年の選抜高校野球開催前に今年物議を醸した出場校の選び方と発表時期についてまとめてきた。
全高校球児が憧れる甲子園という舞台だからこそ毎年熱いドラマが見られる。
出場校の選び方も含め、高校球児をより熱くさせファンを魅了してくれる大会になっていく事を願っている。
この記事を読んでいるあなたも地元の代表校をチェックしてみては。
選抜高校野球大会を楽しみに年の瀬を過ごすこととしよう。
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